スタッフのひとりごと

定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。

Diary

2019-04-10 花笑み

  この春、隠岐から松江での新生活を始めました。どうぞよろしくお願い致します。
  少し不便な暮らしから、手を伸ばせば何でも手に入る暮らしに変わり、安堵感の中にどこか寂しさを感じています。『暮らし』というものが人に与える影響は、とても大きいように思います。

 
  そんな時、心の寂しさを和らげてくれるのは、街路や河原の土手を彩る桜、地域の方が植えられた水仙、道の駅で売られるチューリップといった花々です。そこにあると自然と笑顔になれる、そんな花々の持つパワーに元気をもらっています。花を見る度に笑顔になれる私の気持ちを確かめると、ほっと安らぎます。

 
  島根の離島・隠岐諸島では、隠岐から離れる方がいる際、紙テープをはり、エールを送り、フェリーが見えなくなるまで手を振り続ける『見送り』が文化として根づいています。見送りの度に、送る時も送られる時も、『また会える』そう言い聞かせても、別れがこれほど惜しいことはありません。私も見送られることを三度経験させてもらいましたが、毎度花束を頂きました。その頂いた花束に添えられた言葉が「花笑み」でした。

 
  この言葉の意味は、『花が咲くこと。また、人がほほえんでいるのを咲いた花にたとえていう語。』です。隠岐での暮らしを笑顔で過ごせたこと、そして、これからも笑顔で人を元気にする人であり続けて欲しいという友人からのメッセージでした。花を見て笑顔になり、元気をもらう自分を感じるたびに、この友人からの言葉「花笑み」を思い出します。そして、新しい生活の中でも「花笑み」を感じられる人でありたいと心に決めています。素敵な言葉をくれたものです。

 
  新生活で少しお疲れの方、「花笑み」と心の中でつぶやいてみてください。きっと、心を軽くするあなただけの花と大切な方の笑顔が咲きますよ。

(ひつじ)

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