運営方針

Policy

ふるさと島根定住財団 運営方針 ふるさと島根定住財団 運営方針

令和6年度における財団運営の基本的な考え方及び重点的に取り組む事項について申し上げます。

まず、財団を取り巻く状況等について総括的に申し上げます。

(1)近年の新型コロナウイルス感染症による影響は、感染者数の動向や法律上の位置づけの変更などにより縮小し、概ねコロナ禍前の日常が戻ってきたように感じられます。
財団が実施する事業・イベントにおいても、オンライン方式によるメリットを活かしつつ、対面型中心へとシフトしてきており、参加者数等も徐々に回復してきておりますが、さらに事業効果を高めていく努力が求められます。

(2)国内の人の流れを見ると、東京圏への一極集中が再び拡大し、今後の更なる加速が懸念されます。
この動きを食い止めることは容易ではありませんが、人々の働き方や暮らし方に対する考え・価値観の多様化や、「転職なき移住」などの動きを機敏にキャッチし、地方移住への関心層を着実に取り込むなど、島根への人の流れをより太く確かなものとしていくため、取組みの質の向上が必要です。

(3)県内の状況を見ると、
島根県の人口移動は転出超過が続き、特に令和5年は近年にないほどの大きな社会減となっており、15~29歳の層で小幅ながら転出超過が拡大し、平成30年以降で最大となったことに加え、30代~50代の層の転入超過が大きく縮小したこと
令和5年度上半期のUターン・Iターン者数は、前年同期比3.0%減となった一方、下半期は前年度を上回る水準で推移していること
県内高校生の進学先は、依然として約8割が県外であるものの、県内高等教育機関においては、新学部の開設による定員増や、県内出身学生の比率を高める取組みなどが進められ、県内からの入学者が増加傾向にあること

など、厳しい状況ながらも幾らかの明るい兆しが見られます。

こうした実際の人の流れやその変化・トレンドを的確に把握しながら、各種事業の効果を高める工夫を重ね島根創生の実現に寄与していくことが、私たち定住財団が果たすべき役割です。

こうした考えに立って、令和6年度の財団運営を進めてまいりますが、以下、重点的に取り組む事項について申し述べます。

point01

若年者の県内就職の促進

まず、若年者の県内就職の促進についてであります。

  1. 財団の各事業実施に当たっての重要な基盤となる「しまね登録」は、進学者などの登録者の属性に応じた情報を、若者に適した情報ツールにより発信・提供するものであり、引き続き各高校現場のご理解・ご協力をいただきながら、高校を卒業される方全員に登録を呼びかけていきます。
    さらに、県内大学等とも連携するなど、就職活動開始年次の学生を中心としたキャンペーンの実施など、さらなる登録拡大に取り組んでまいります。
  2. その上で、県内就職が選択肢として定着するよう、「しまね登録」登録者や保護者等への情報発信の充実・強化、県や民間と連携した就活支援に努めてまいります。
  3. また、就職活動イベントや仕事体験など、学生と企業とのより実りのある出会いの機会創出に積極的に取り組むとともに、企業の採用力強化支援にも力を入れてまいります。
point02

県外からのUIターンの促進

次に、県外からのUIターンの促進についてであります。

  1. 令和5年度に本格的に復活させた対面型イベントでの手応えを礎とし、さらに幅広い層を移住相談につなげられるよう取り組むとともに、県外在住の若者と県内企業との出会いの場を設け県内就職へと導くよう、「仕事」に焦点を当てた新たなイベントを開催します。
  2. UIターン無料職業紹介事業では、増加してきている「しまね登録」の求職登録者を着実に県内での就職決定へとつなげていくよう、潜在求人の開拓にも力を入れるとともに、引き続き移住希望者に寄り添ったきめ細やかな相談支援に努めてまいります。
  3. しまね産業体験事業では、令和5年度の認定者数が前年を大きく下回る状況ながらも、体験終了時の定着率は80%超の高い水準を維持しつづけており、新規認定者増に向けた広報・周知活動を強化しながら、体験者へのきめ細やかなフォローと関係機関との連携等に引き続き取り組んでまいります。
point03

活力と魅力ある地域づくりの促進

次に、活力と魅力ある地域づくりの促進についてであります。

  1. 関係人口の拡大に向けては、その掘り起こしに引き続き取り組みながら、ポータルサイト「しまっち!」を軸としたマッチング支援を行っていきます。また、地域活動に参加した関係人口を地域の担い手やUIターンにつなげるよう、一定期間現地滞在し地域活動に参加する実証事業を新たに実施します。
    さらに、しまコトアカデミーを引き続き実施しながら、過去の講座修了生のネットワーク化や活動のフォローを行うとともに、首都圏大学への寄附講座開設を継続実施します。
  2. 「しまね田舎ツーリズム」については、移住定住・関係人口へとつなげていくため、主に県外在住者に対する体験機会の提供に注力していきます。また、新たな実践者の開拓と実践者同士のネットワーク化にも力を入れてまいります。
  3. また、社会貢献活動や地域の課題解決に取り組む団体の活動(NPO活動)の活性化に向け、組織力や資金調達力の強化に資するよう、引き続き研修機会の提供や相談対応に取り組んでまいります。

以上、令和6年度に重点的に取り組む事項について申し上げました。
私たちふるさと島根定住財団は、「若年者の県内就職の促進」「県外からのUIターンの促進」「活力と魅力ある地域づくりの促進」の三本柱を掲げ、島根県の人口定住に寄与することを目的に各種事業に取り組んでまいりました。財団設立後30有余年を経過してもなお、この方針に揺るぎはありません。

出雲大社の宇豆柱(うづばしら)のごとく、三本柱を一つに束ねることで、さらに大きな力を生み出せるよう、これからも財団組織が一丸となって使命を全うしていきたいと考えております。

そして、島根で働きたい、島根で暮らしたい、島根を魅力ある地域にし、盛り上げたい、関わっていきたい、そうした思いを持つ人たちをc支援し、少しでもその力になるため、財団はもとより、市町村、関係機関・団体の皆さんとオール島根で取り組んでまいります。

人口減少対策には、地道で継続的な取組みが必要であり、過去の経験を活かしつつ新たな試みにも果敢に挑戦していく、そして私たちが置かれている状況を真摯にかつ俯瞰的にとらえながら、自律的に成長し続けるよう取り組んでいける、そんな財団組織を目指すことが不可欠だと考えます。

そのためにも、現場主義と前傾姿勢を重んじ、鳥の目・虫の目・魚の目の視点を もって、フットワーク・チームワーク・ネットワークを最大限活かしながら取り組んでいくという、財団の理念・基本姿勢を貫いてまいります。

財団の職員一人ひとりが自らを磨き、その力量を最大限発揮し、かつ、相互に支えあい、成長へと導きながら、さらなる高みを目指していくことで、財団の総合力の押し上げにつなげ、島根創生の実現に資するよう、私たちの使命を全うしていきたいと考えております。

各位におかれましては、ふるさと島根定住財団に対し、引き続き格別のご支援、お力添えをいただきますようお願い申し上げます。

令和6年4月1日

公益財団法人ふるさと島根定住財団理事長

まだしまね登録してないの?

ふるさと島根定住財団 事業所一覧 ふるさと島根定住財団 事業所一覧

  • 松江事務局

    〒690-0003

    島根県松江市朝日町478-18 松江テルサ3階

    0852-28-0690(土日祝を除く)

    0852-28-0692

  • 石見事務所

    〒697-0034

    島根県浜田市相生町1391-8
    シティパルク浜田2階
    いわみぷらっと内

    0855-25-1600(土日祝を除く)

    0855-25-1630

  • しまね移住支援
    サテライト東京

    〒100-0006

    東京都千代田区有楽町1-2-14
    紫ビル5階

    03-6281-9800
    0120-60-2357(移住相談窓口)

    03-6281-9801

トップへもどる