スタッフのひとりごと

定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。

Diary

2019-04-23 かほうはねてまて!

  「かほうはねてまて」という言葉がありますが、皆さんはどんな漢字表記を思い浮かべるでしょうか?…
  さて、「かほう」とは「因果応報」に由来する言葉です。原因があって、その原因に基づいた結果として表れる事象を「果報」といいます。「果」とはどちらかというと善い事象であり、「成果」「果実」等に広く使われています。「報」はあまり善くない場合が多いようです。「報復」や「むくい」等というイメージにつながっています。
  そこで、「果報(因果応報)」が表れるのを「待つ」にはいったいどうするべきなのか?…
  よく一般的には「寝て待つ」と言われています。「今までの言動は取り返しのつかないことなので、寝ながら(ジタバタしないで)結果(果報)を待つのがいい!」と解され、「果報は寝て待て」と言われるようになってきました。
  ところが、仏教界では解釈が全く違います。「今までの自分の言動の結果(果報)が表れてくることになるのだから、どんな結果が表れてきてもその結果に対応できる手だてを考えながら待とう(準備)しよう」と、どちらかといえば積極的に、前向きに生きるようにと戒めの言葉として使われているのです。
  そうです。「果報は練って待て」なのです。…

(Friday)

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