スタッフのひとりごと

定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。

Diary

2019-06-26 どうぞ、どうぞ

先日、車で通勤中のこと。通勤時は車が連なっているのですが、私の一台前の車が、特に信号や横断歩道もないところでゆっくりと減速しました。
「あれ?」と私も合せてゆっくり減速。すると、リヤガラス越しに前のドライバーが見えたのですが、「どうぞ、どうぞ」と合図を送っていました。
私の角度からは見えにくかったのですが、どうやら道路沿いの見通しの悪い敷地から合流しようとしていた車を入れてあげたようでした。
朝の通勤時は、皆急いでいます。そのため、「お互い急いでるなら俺が先だ」と言わんばかりに我先へと急な割り込みをしたり、遅い車を煽ったりするシーンを目にすることがたまにあります。
しかし、私の一台前の車の方は、「あなたもきっと急いでいるのだから」と、入れてあげたのだと思います。
  
普段生活していると、コンビニのレジに並ぶとき、エレベーターに乗り込むとき等、相手がご高齢の方であったりしても我先にと割り込んだりするシーンに出くわすことがあります。
された方は大変嫌な気持ちになるのですが、だいたいこういうことをする方は何にも気にしないどころか、「割りこまれた方が悪い」という態度をとることもしばしば。
自分のことしか考えていないなぁ。小さいなぁと感じます。
  
一方で、重たい扉のある施設等で自分が先に入らず、扉を開いて先に後続のご高齢の方を入れてあげるような方や、前述の合流しようとしていた車を行かせるような方を見ると、人間としての大きさを感じて、暖かな気持ちになります。
  
忙しく、また情報量も多く高速化している昨今、皆心の余裕を持つことが難しい時代なのだと感じています。
しかし余裕がなく、自分のことしか考えられないような状況であるときこそ、周りの人のことを考え「どうぞ、どうぞ」とできるように日々を過ごそうと思うのでした。

(つかさ)

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