スタッフのひとりごと

定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。

Diary

2019-07-31 敗軍の将の決断

高校野球の時期になりました。
今年の島根県大会では、優勝候補と言われていたチームが次々に姿を消していったようです。高校野球では、一球のミスから大逆転劇が起きたり、弱小チームが勢いに乗って勝ち上がったりと何が起きるかわからない分、ハラハラ、ドキドキさせられ、応援にも力が入ります。決勝戦では逆転につぐ逆転で石見智翠館高校が甲子園への切符を獲得しました。
 
私の母校は、数年前には番狂わせで甲子園に出場。今年も下馬評では低かったものの準決勝にまで進みました。最後まで全力で戦った選手や監督には敬意を表したいと思います。
 
同じ高校野球で、最近話題になったのが岩手県大会の決勝戦。佐々木投手を出場させなかった大船渡高校の国保監督の決断に注目が集まりました。結果的に大敗を喫し、選手たちや監督にとって最後の夏が終わることとなりました。このことで賛否両論が繰り広げられたようですが、賛否は別として、私はある一点に着目し、この決断はすごいことだと思っています。
 
それは、この決断が(どこかのお笑い会社の代表と違って)自身の身や利益を守ろうとしたのではなく、自分以外の者を守ろうとしたものであることです。自身への批判といったリスクなども充分に承知した上で、しかも、準々決勝でも佐々木投手を先発させなかったとのことですから、その時からブレずに今回も決断したのだろうと思っています。
 
さて、話は高校野球から離れますが、以前、耳にした別の将の話です。とある職場で職員による不祥事が発生し、記者会見が開かれることになりました。聞くところによると不祥事は1度や2度ではなかったようですが、そこの大将は職員に委縮してほしくない気持ちから、記者に対して「私は綱紀粛正などしない!」と言い切ったとか。これも自身のリスクを覚悟の上で部下を守ろうとした決断だと思います。
 
例え自身が知らない分野であっても、誰かから非難されることがあったとしても、何が決断する上で重要なポイントかを探り、自分の良心と信念に基づいてブレずに、そして迅速に決断しなければなりませんし、その結果に対する責任は負わなければなりません。
 
将ではない私も、職責上、決断を求められることが多々ありますが、思う以上にこれは困難な作業で、なかなか上手にできません。
 
今日も自問自答しながら頑張りたいと思います。

(和)

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