スタッフのひとりごと

定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。

Diary

2019-10-16 ファンドレイジング

地域社会を自分たちの力で変えていくために、NPOや社会企業家へのお金の流れを生み出すファンドレイジングの研修に参加した際、思いを具現化するために、学生時代に起業した若者の声を聞く機会がありました。
中学生で起業した仁禮彩香さんは、教師が言ってほしいことを言う生徒が優秀とされ、他人と違うことを「いけない」とされる学校に違和感を感じ、子どもたちへ自発的な成長や学びの場を提供する株式会社GLOPAТHを、中学2年生の時に立ち上げました。
そのことにより、周囲からは、賞賛の一方で、様々な誹謗中傷もあったそうですが、それらの声を客観的に自分の中で消化しながら乗り越えたそうです。
また、親子起業によって、12歳で株式会社クリスタルロード取締役社長に就任した加藤路瑛さんは、「子どもを理由に今をあきらめなくていい社会をつくる」をビジョンに掲げ、18歳以下専用のクラウドファンディング事業を手掛けています。「今をあきらめない生き方で、人生は変わる」という加藤さんの言葉は、現在進行形の力強さにあふれていました。
子供だから、外国人だから、女性だから…日本社会にはまだまだ、その人の属性に重きを置いて、その人個人を判断しようとする視点が根強く横たわっているように思います。が、その枠を振り切っていく個の力は、そうしたバイアスをも超越しようとしている気がします。
ファンドレイジングは、将来の10兆円規模を見据えた動きになっています。“共感”を軸に個と個をつなぎ、その連続と堆積がいつのまにか社会の一隅を変えていく。それがさらに大きな潮流となる時、現在の“公共””の意味や形も変えていくかもしれない。その時、自分自身はどんな立ち位置で、どんな役割を果たしていったらいいんだろう…。
様々な“!”や“?”が何度も頭をめぐり、ともかくも学び続けなくてはといけない、と感じた研修会でした。

(でんでんむし)

<定住財団TOPへ

まだしまね登録してないの?

トップへもどる