スタッフのひとりごと

定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。

Diary

2020-03-16 終わりがあることを意識する

私の好きなTV番組の一つに終電を逃した人の家についていき、その人の人生についてインタビューするという主旨のものがあります。その番組を観ていると世の中にはほんとにさまざまな人生模様があるんだということを痛感します。
  
先日放送された回を観て、ふと感じたことを一つ。
その回では50代くらいの男性の家についていきインタビューしていたのですが、その男性は奥さんを癌でなくし一人暮らしをしていました。結婚して間もなく奥さんの病気が発覚したそうで20年くらいの闘病生活の末、数年前に先立たれたとのことでした。闘病中でも奥さんといろんなところに出かけていった思い出を涙しながらも楽しそうに話し、奥さんとの結婚生活は幸せなことばかりだった、そして奥さんは本当に完璧な女性であり大好きだったと話す姿がとても印象的でした。
その姿を観て私は、男性にとって奥さんと過ごす日々が“限りあるもの”だと、早い段階から意識していたことがきっと二人の生活を輝きあるものにしたのではないかと感じました。
  
世の中に永遠などないとよく言いますが、わかっているようでなかなか意識できないものです。今の生活、今いる人、今あるモノが当たり前のように感じ、その大切さに目を向ける前に不平不満を感じてしまうことが私自身よくあります。
送別のシーズン。もうこの人とはお別れだと思うと一気に切なくなったり、その人の存在の大切さに改めて気づかされる、という経験は誰しも少なからずあるのではないでしょうか。
きっと同じ生活をするにしても終わりがあるということを意識するとしないとでは感じ方や行動がまったく変わると思います。
自分の人生をより豊かにするために終わりを意識することを大事にしようと感じた出来事でした。

(basa)

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