スタッフのひとりごと

定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。

Diary

2020-06-16 田舎の光景

 週末の昼下がり、裏庭(山)をキジが歩いていた。
このあたりでは別に珍しくない。
すると、そのあとをタヌキが一定の距離をあけて追いかけている。
こ、これは珍しい。
テレビでしか見られない弱肉強食の瞬間が繰り広げられるのかと思うと心が躍った。
だが直後、2択の判断を迫られた。
① ポケットからスマホを取り出し、動画を撮る。
② 家族を呼び野生のタヌキを見せてやる。

 ① であれば決定的瞬間を手に入れることができる。
しかし、それは家族にタヌキを見せたいという気持ちに打ち勝つほどではなかった。
「タヌキがキジを追いかけてる~っ!」
大声を上げると、妻と子どもがドタドタ走ってきたが、野生の奴らも当然スタスタ逃げた。
逃げる後ろ姿は思ったよりも素早く、家族が来たときタヌキの姿はもうなかった。

 結局、①も②も実現できなかったが、キジの命は救われた。
せめてキジの恩返しを期待しよう。
ケーンケーンと鳴き声が聞こえた気がした。20200616_0.jpg

(蝮)

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