定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。
私は今40代ですが、1980年代パソコン通信、1990年代はインターネット、2000年入ってすぐに黎明期のSNSや動画サイトに手を出し、普及していく様やサービスの変遷を見てきました。と同時に、情報入手のツールとしてテレビ等→WEBサイト→SNSという変遷も見てきました。
変遷の際、新しい分野が立ち上がるときは、利用者にもその分野に関する一定の知識が必要になることが多いため、必然的に割とスキルの似通った人たちが集い、作り上げる一定のルール(マナー)に基づき運営されるため、当初は信頼できる筋から情報を得やすいことが多かったように思います。
しかし、普及していくと色んな人が入ってきます。一時期は大変便利なものとなるのですが、「色々なユーザーのニーズを拾う」→「サービスの複雑化」→「サービス維持のために運営の収益が必要」→「新たな層のユーザー獲得」(以降同様サイクル)という流れになることが多いです。
ユーザーの質・情報の質は変わっていきます。当初とは全く違う層になっていくことも少なくありません。もちろんいい意味で進化するケースもたくさんあります。
しかしSNSは未成熟な分野、まだ多くの課題を持っています。
SNSは情報が早いし多くのリアルな情報が入りますが、信頼できる筋を探すにはテクニックが必要なツールです(もちろん、信ぴょう性の高いオフィシャルな情報もたくさんあります)。
そしてへたれながらネットとは長く付き合ってきた私でも、そのテクニックは難しいと感じています。結局は様々なメディアや情報ソースを見ないと何とも言えないことが多いですし、そもそもそれでも本当のことは分からないことが多くあります。
自分の経験や頭で考えて仮説を作り、それを色々な情報で検証していくことが結局のところとても大事です。この筋の情報は割と信用できるな、自分の考え方はちょっと世間と違うな等が分かってきます。
私たちは自分の頭で考えることのないままSNSで右左、ステレオタイプになっていないだろうか、偏見や先入観が他人によって作られてはいないか、事の真はどこにあるのか、自分はどう考え人はどう考えているのか。
財団の社是の一部「正確な情況把握と的確な判断に努めます」とあります。これは組織としてだけではなく、一人の責任のある大人として気を付けていきたいことです。
(つかさ)