定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。
先日、とあるコラムを読んで、「いただきます」の言葉の意味を再確認した。
そのコラムには、筆者が、『漁師である父親が大漁旗を掲げて帰ってきたのを見て喜ぶ家族の姿』を見て思ったことが書かれていた。
印象深かったのはその最後に、『今頃、獲られず残った魚の群れは、獲られていった仲間たちを偲んでいるのかな』と、魚への想いで締められていたこと。
「いただきます」と聞くと、食事を作ってくれた人、生産者の方への感謝の気持ちを伝えるためだと考えることが多かった。
もちろんそれも正しいと思うが、その言葉に加わる意味として、人が食べるために獲った動物や魚、野菜などに対して、「(あなたの命を)いただきます」と、感謝をするという意味も含まれているんだなと改めて気づかされた。
これまでもこれからもそうだが、そうした犠牲の上になりたっているからこそ、自分自身、さらには周りの人を大事にしなくてはいけないし、命を粗末にしてはいけないと、そう思うきっかけとなった。
当たり前に使っている言葉の意味を考えさせられる機会となり、日本語の奥深さに感心したという、そんなひとり言でした。
(黒ラベル★)