スタッフのひとりごと

定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。

Diary

2021-06-28 悪癖

私は楽器の演奏が好きである。
日がな一日演奏にふけることもしばしば。
しかし、かけた時間の割に腕は一向に上がらず、Youtubeで公開されている上手な方の演奏動画を見ては、自分の下手さ加減にがっかりする日々である。
  
先日、そのYoutube演奏動画を流していると、初心者向けのハウトゥー動画がたくさん公開されていることに気がつき、それ以降初心者向け動画を何度も見ている。
見ていてびっくりしたのだが、自分ではできていると思っていた基本的なこと、例えばフォームであるとか、指の使い方であるとか、更には練習の時間の使い方等、我流でやってきたことが基本とかなり違っていた。
  
特にフォームについては、正しいフォームというものがあるのだが、よくやりがちな間違ったフォームとしての例に私は該当していた。
正しいフォームとは、パフォーマンスが最も効果的になるような理論や先人たちの経験に裏付けされたものなのだと思うので、とても大事である。
正しいフォームで難しいフレーズを演奏してみると、なるほど確かに運指が楽だし音が綺麗になる。
  
今更間違いに気が付き、動画を見ながら先日から正しいフォームを意識するのだが、これが難しい。
何せ長年間違ったことをしていたが為に変な癖がついてしまい、とっさのときについついその癖が出てくる。
その動画の冒頭で講師の方がこう言う。「間違ったやり方をずっとやって、時間だけかけて満足してませんか?せっかく努力してもどこかで破綻しますよ」
全くその通り。
我流でどこまでも登っていける天才なら良いのだが、多くはそうではなく、私も後者。
  
そして悪戦苦闘をしながら、こうも思う。
「いやいや、これは演奏だけじゃないぞ」と。
正しい知識や経験に裏付けられた、正しいやり方というものは仕事でも何でも存在する。
今回気を付けねばなと思ったことがある。それは間違ったやり方を延々とやって、悪い癖になってしまい、それに気が付かずただ一生懸命やって、自己満足してしまうことだ。
そして、気が付いたら悪い癖の塊になり、時間をかけたことで意固地になって正しい形に変えることができなくなってしまうことだ。
  
悪い癖がつかないよう、謙虚に基本を知り、日々立ち返ることがとても大切なのだと。
嫌いな基礎練習もこれからは常にやっていこうと、ようやく諦めがついたのであった。
  

(つかさ)

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