定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。
数年前の夏休み、子供の体験教室があり、迎えに行った時のこと。
終了時間に間に合わず遅れて到着、教室にまだ一人ぽつんと残っている子供が…。
「お迎えもうすぐ来られる?」
と声を掛けたら、不安そうに首を横に振ったので心配になり、携帯電話を
貸してあげて、おうちに電話することを提案。
電話の向こうはお母さん。つながってよかった~と安心して、居場所を
伝えようと代わったところ、
「よけいなことしないで下さい。」とガチャン。
「え?」
いいことをしたつもりが、逆に怒られてしまった。
その子の家を聞いたら、歩いて30分以上はかかるところ。
お母さんからは、歩いて帰るよう言われていたらしい。
そんなに甘やかさないで。送迎できる家が普通ではない。といったところ
だろうか。
こちらがよかれと思い言ったり、やったりすることが、必ずしも親切では
ないと思った出来事だった。
これは仕事にも通じるところがある。
「親切」と思ってやってあげることが、逆にその人のためにならなかったり、
公平性を欠くということにもつながるのではないか、そんなことを感じた
出来事だった。
(繋)