スタッフのひとりごと

定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。

Diary

2021-10-05 運動会は30分

秋晴れの万国旗に胸が高鳴る気持ち。
お昼の三段重に腕をふるい、家族でそれをつつく楽しみ。
総合リレーの大声援。どれもこれもなつかしい。
  
昨年から、我が子の保育園の運動会は体育館でクラス別での完全入替制になった。
コロナ感染症対策で人との接触をなるべく避けるためという。
今年はこんな手紙が保育園から事前に配られた。
  
●見守る保護者は父親か母親のどちらか一方。
●保護者同士のおしゃべり禁止。
●応援も声出しNG・移動NG。応援は等間隔に貼られた赤いテープの場所から拍手のみ。
  
※実際はもっとやわらかい言葉で書かれていて、申し訳ない気持ちが所々に散りばめられている。
もちろん検温・手指消毒必須。健康チェック票の提出もある。
  
運動会当日は私(母親)が、家族代表で参加。
カメラの手振れが気になり、拍手もままならなかった。
当然、隣の親御さんも動画に写真に拍手どころではない。
  
それでも子供達の高い声が響きわたり、にぎやかな30分であった。
たった30分であったが、可愛い盛りの子供たちの準備体操や踊りに癒され、
真剣に競技に取り組む姿に成長を感じた。
こんな運動会をかわいそうに思うのは親の都合で、
子供達は楽しかったと言わんばかりにハチャメチャに跳び、感想を聞くまでもない。
  
運動会の夜は曇っていた。我が子が「月見をしたい」と言い出す。
「曇っているからお月さまは見えないよ。また今度ね」と言うと、
「じゃあホシミは?」と返ってきた・・・ん?首をひねって、
星を見ることをホシミと言っているのだと分かった。
  
「星なら出ているかもね」と私。二人で外に出ると光る星は1つだけだった。
でも子供は「きれいだねー」と目をキラキラさせている。
  
月がなければ星を見ようという発想を抱きしめながら、
この子達が今の世界を楽しめていることに安堵する。
あぁでもお星様、お願いします。
  
来年こそはあのなつかしい運動会が出来ますように。

(sugao)

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