スタッフのひとりごと

定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。

Diary

2021-11-02 地区の掲示板にお手紙を貼るのはアリかナシか

地域活動支援というお仕事をさせていただいていますが、
ずっと賃貸アパート暮らしでなかなか自治会活動に参画できずにいました。
(実はアパートが在る地区の自治会に参加申込をしたのですが、アパート居住者は入会拒否という悲しいことがありました涙)
  
最近、引っ越しをして自治会に入ることができ、いろいろと生活が変わってきました。
  
公園の草刈りに呼ばれて喜んだり、回覧板って結構な頻度で来るんだなーと知ったり、
路面の花壇を念入りに手入れをするようになったり。
  
あるとき、団地の公園横に「掲示板」という名前のついた木の板が立っていることに気づきました。
活用についてご近所さんに聞いてみると、もう何年も使われていないのだそう。
雨風にさらされるのでボロボロで「掲示板」という文字もかろうじて読めるかどうか、という傷み具合でした。
  
それからというもの、横を通るたび、なんとなく気になっていましたが何もせずにいました。
新参者が手を出すのはいかがなものか、と思い、、、。
  
しかし、私が気にしていることに気づいたのかどうか分かりませんが、
娘がおもむろに「あそこにみんなへのお手紙を貼りたい!」と言い出しました。
  
私はう~む、と悩みましたが、娘のせっかくの「地域参画の機会」を一蹴していいものかどうか考えあぐね、
自治会長さんに相談にいくことにしました。
  
娘の書いたお手紙の内容は「この団地にとても素敵な場所があるからみんな見てみて」という内容でした。
  
こんな内容で掲示板に貼るなんて親バカが過ぎるかも?とか
スタンドプレー??のように写るとその後が困るなぁとか
自治会を我が家の事情に巻き込んだら迷惑なんじゃとか
色々と考えましたが、「よし、まずは一度相談してみようじゃないか」と娘と2人で自治会長さんに会いに行きました。
  
すると、意外にも、会長さんは喜んで対応してくださいました。
  
「もう何年も使ってないし、掲示していいもの悪いものという決まりや、そもそも誰が貼るのかということも決まってない。
 だから貼ってみようじゃないか」
  
とポジティブに受け取ってくださいました。
掲示物にも「自治会長が認めました」というハンコを押してくれたのです。
  
自治会長さんの懐の深さに感謝するとともに、娘の気づきや思いをムゲにしなくて良かったぁと胸をなでおろしました。
  
仕事がら、ふるさと教育の大切さや地域づくりへの参画、ということを耳で聞いている私ですが、
あー、こういう経験の積み重ねが基礎になるんだなぁということを自治会長と娘に教えてもらった出来事でした。
  
それからというもの、掲示板に貼られたお手紙が、雨風で落ちてないかちょっと気にしながら毎日の通勤をしています。
地区に住むみなさんの迷惑にならない程度で、そして、次だれかお手紙を貼りたいという子供のスペースを残す?こともあるかもなので
よいタイミングで掲示を取り下げたいと思います。
  

(珈琲うどん)

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