定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。
私は、今年で東京都から島根県へ移住して10年になります。
東京の実家を離れる時に「10年は頑張るぞ!」という気持ちで出発したのが、遠い日のようです。
それだけ、島根での暮らしが色濃いもので、多くの苦い失敗の記憶と共に、それ以上の楽しく心温まる思い出もたくさんできました。
そんな私が島根県へ来るきっかけになったのは、遡ること、15年。
当時、絶賛自分探し中だった大学生の私は、国内外問わず、お金と時間が許す限り、一人でどこへでも出かけて行きました。
文字通り、ヒッチハイクや野宿をしながらの一人旅です。笑
その一つに島根県の益田市や海士町を訪れるツアーがあったのです。
それも、手繰り寄せるように繋がったご縁の連続でのツアー参加で、今でもその時の感動が蘇る体験でした。
そして、その当時、そのツアーを企画していた方が、こんなことを言っていました。
「100人、過疎の地域に若者を連れてきたら、1人くらいは移住するかもしれない。」
そんな言葉を聞いて、「移住って、それだけ難しいものだろうな」と感じていたのですが、まんまとその100人のうちの1人に自分がなっていました。笑
そして、その方が、海士町で最近公演をしたのだとか。
海士町に住む友人が、連絡をしてくれて、時の流れの早さを感じると共に、出発地点を思い出した心地です。
今、15年の月日で出会った方々や地域のおかげで、巡り巡って、100人の参加者を募るイベント等の企画や相談対応の担当をしている私ですが、いつも、この中の1人は移住してくれるかもしれない、と思っています。
我ながら、ちょっとドラマティックなストーリーですが、日々の業務の頑張る原動力はここにあります。
(ひつじ)