定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。
先日、北海道の道東地域へ3泊4日の旅をしました。
阿寒、釧路、根室、知床、網走といった街々をレンタカーで巡ってきました。
初日は、中標津空港から阿寒湖へ移動。約80キロの道のりでしたが、走れど走れど車窓から見えるのは広大な牧場と山のみ。昔訪れたアメリカのオレゴン州かと錯覚するような景色に圧倒されました。
途中、立ち寄った摩周湖や硫黄山の道の駅を除けば、終点までコンビニ等、トイレが使える施設は一切ありません。平日の午後なのにすれ違った対向車は10台ほど。道路はどこもひび割れだらけで、防雪柵が設置されており、冬の厳しさを連想させられます。
2日目に訪れた根室の納沙布岬では、北方領土を目の当たりにしました。東京タワーにあるような望遠鏡で覗けば、ロシア軍の監視施設が見えます。わずか4キロ弱しか離れていないことや北方領土は4島で構成されていると思っていたのが、事実と違うことを初めて知りました。
3日目には、釧路から知床に移動しましたが、地平線の果てまで真っ直ぐに伸びる道路や知床の豊かな自然に感動する一方で、コロナや1年前の観光遊覧船事故が地元に落とす影も垣間見えました。
石見エリア以上に深刻な過疎、町の寂れ具合でしたが、道の駅ではどこも特色のある土産や加工品などがたくさん並んでいました。中には「JA青年部の思いの詰まったビール」などというのもありました。地元の皆さんの必死さが伝わってきます。
島根県では、地域づくりや田舎ツーリズムに積極的に取り組んでいますが、参考になる点もたくさん見受けられました。
コロナで外出ができない時期が続きましたが、本当の意味で「現場主義」を貫くためには外に出て、自身で体験しないとわからないことがたくさんあるのだと改めて認識できた旅でした。
(流人)