スタッフのひとりごと

定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。

Diary

2023-06-12 ものの値段

物価高の日々が続いています。

できるだけ安くて体に良いものを…と

毎日の買い物に頭を悩ませる場面も増えてきました。

特に、卵の値上がりは、ほぼ毎日食卓にのぼってきただけに、

影響が少なくないと感じます。

 

ある日、値札とにらめっこしながら買い物をしていて、

ふと思いました。

昔、卵が1ケース10100円程度で売られていた頃。

500mlのペットボトルに入った水よりも10個の卵の値段が安い時があったんだな、と。

 

さらに昔。

実家の母屋の近くに鶏小屋があり、

飼っていた鶏が産み落とした卵を拾いに行っていたことを、思い出しました。

ぬくもりの残る卵を手にする時、子ども心に、

鶏から命をひとつずつもらって食べているんだと感じていました。

 

10個、100円。

「物価の優等生」と長くもてはやされてきた卵ですが、

その当時の値段は、本当のところ、正当なものだったのか。

「優等生」の美名の下で、実のところ、それを生み出してくれる鶏や養鶏農家の方々に、

結構な負担をかけてきたのかもしれないな、と感じました。

 

10個、約300円。

以前と比べれば確かに高い。

けれど、命をいただき、栄養もとびきり豊富で、調理も簡単。

費用対効果等を考えれば、卵10個で300円という値段は、

それほど高価ではないのかもしれない、と思い直しました。

 

命から生まれ、命をつないでくれる食べ物の値段。

値札だけでない、その「背景」にも気持ちが向けられるように、

と自省する今日この頃です。

(でんでんむし)

<定住財団TOPへ

まだしまね登録してないの?

トップへもどる