定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。
先日、羽田空港から出雲空港への飛行機に乗る機会がありました。
品川駅から羽田空港までの電車は、混み合うので少し心配がありました。
というのも、自分が妊婦だったため、「途中で体調が悪くならないか」ということが心配だったからです。
ネットのマタニティ関連の記事では、マタニティマークをつけることで心無い対応をされたことがある妊婦が、マーク自体を表示することに抵抗を持っているという内容を目にします。
マークを付けることにも勇気がいること。
マークを見て、人それぞれ感じ方が違うこと。
いろんな意見が出てきそうなテーマですが、私は一人で行動していたので何かあった時のためにと、マークを表示していました。
電車に乗り込み、予想通り席に座れず立っていると、50代前半の女性がひとり、「ここ座ってね」と席を譲ってくれたのです!
「あぁ荷物が多い中、席を譲ってくれるんだ。世の中捨てたもんじゃないな‥」と思い、
「ありがとうございます」と伝えると、その後もお気遣いの言葉をかけてくれました。
ここまででも、十分、うれしかった話なのですが、続きがあります。
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そうこうしているうちに、羽田空港に到着。
軽やかに笑顔で去っていった席を譲ってくれた方の背中に「いいことがありますように」とおまじないのように、そっと自分の心の中で呟いてお別れしたのですが…
なんと、出雲空港行きの搭乗ゲートで、もう一度、声をかけてくれたのです!
そうなんです、この席を譲ってくれた方、島根県の出雲市にお住まいの8人のお孫さんもいる方だったのです☺
「自分の3人娘も妊娠期間が大変で、他人ごとに思えなくって。搭乗ゲートに行ったら、また出会えたから、嬉しくて声をかけちゃった!」
そう嬉しそうに声をかけてくれました。
その後も、妊娠時のトラブルの話やお互いの家庭の話など、話が尽きることなく搭乗時間に。
席を譲ってくれただけでも、嬉しい話ですが、その方がもう一度声をかけてくれて、島根県の方だったというのが、本当にご縁を感じて嬉しいものでした。
そっと誰かに知ってほしい、ご縁の國しまね、らしいエピソードでしたのでご紹介でした~。
(ひつじ)