定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。
大学時代の友人から手紙が届き、最近、手紙でのやり取りが続いています。
インクの色を自分で選べる万年筆等で書かれているらしく、毎回、封筒や便箋の趣向も違い、手書きの文字を含め、目でも楽しませてもらっています。
ラインやメールでのやりとりと違い、届くまでに時間も手間もかかりますが、その待ち時間を含めて、ゆったりとした時間軸の味わいがあるな、と感じます。
世の中は生成AIの出現で、条件設定すれば、膨大なデータの海から「それらしい」文章が、素早く簡単に作り出せる状況になっています。
そのため、フェイクなものもあちこちに散乱し、「何を選び取るのか」ということに神経を使わなくてはなりません。「便利」を求めて「不便」も増えた。そんな過渡期なのかも、と感じます。情報が氾濫するからこそ、「確かなもの」がほしい、という思いは高まります。
時間も手間もかかるけれど、差出人の形跡がそこかしこに宿る手紙が伝えてくれるものは、豊かです。大学時代の自分自身も時折顧みながら、次に来る未来に思いを馳せつつ、便箋に一文字ずつ綴っていく時間を味わう、今日この頃です。
(でんでんむし)