スタッフのひとりごと

定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。

Diary

2024-05-01 焼き肉のタレで地域交通を守る

日本全国で運転手不足や利用者の減少などにより公共交通が危機的な状況となっているのをご存じですか?

今年の4月からは時間外労働の上限規制、俗にいう2024年問題が始まり、運転手の確保ができなくなってきているため、更に公共交通の衰退が加速しています。

 

そのような中で、事業者や他人に頼ることなく、地域みずからの力で住民の生活のための交通、いわゆる足の確保に真剣に取り組んでいる地域が島根県の西部にあります。

 

大田市温泉津町井田地区では、運転できる住民が、免許返納などで運転ができなくなった地域の高齢者の通院や買い物の手助けをしています。

 

使う車両のガソリン代や車検費用などの経費はどうしてもかかるため、それを賄うために地域特産品の焼き肉のタレを加工販売し、その売上を維持経費に充てています。

 

県内の企業さんの協力も得ながら、定住財団の事業への参加を機に首都圏からIターンで移住した方などを中心にこの仕組みを作り上げ、昨年度は全国のモビリティ・マネジメントについての様々な取り組みや研究の中でも、優秀な取り組みとして表彰されるなど、交通業界では全国区の知名度をもつまでになりました

 

島根県はどんな業界にもすぐに活躍できるフィールドや、県外出身者でもおおらかに受け入れられる環境があると思うので、たくさんの人に島根に興味をもってもらえるようになったらな~と思います

 

ちなみにこの話の核になる焼き肉のタレはプレーン、中辛、鬼辛の3種類があり、ごいせ仁摩など県内の道の駅などで販売中です。

今後はEC販売も検討しているとのこと。

 

これから季節は暖かくなっていきますが、BBQやりたいなーと思ったら、井田の焼き肉のタレを是非お試しください!

 

あなたが島根のお肉を井田の焼き肉のタレでおいしく食べてくれることだけで、それは交通弱者の生活が守られるという社会課題の解決に繋がっています。

(D65)

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