定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。
皆さんはこの植物を見かけたことがあるだろうか。
南国チックな見た目の「芭蕉」という植物である。
島根でも民家の庭先などでたまに見つけることができる。
(ちなみに、真ん中の大きな塊は花)
私は幼少期、芭蕉をバナナだと思っており、実は密かに実がなるのを楽しみにしていたのだが、実がなったのを一度も見たことが無かった。
バナナでは無いのだから当たり前といえば当たり前である。
食いしん坊な私は、芭蕉がバナナでないと分かると植物としての芭蕉への興味が薄れてしまった。
そして今年、である。
道端に生えている芭蕉にバナナ様の実がついているのを発見した。
思わず車を停めて写真を撮ったのだが、確かにバナナが付いている!
「お、お前バナナだったのかい…?」
これがどういう状況であるかすぐにググってみた。
どうやら芭蕉はまれにバナナの様な実を付けることがあるらしいこと、その実はそのまま食べるととても苦く、大きな種があるので食用にならないことが書いてあった。
そうか、食べられないのか…少しガッカリしたが、実を付けないと思っていた芭蕉が実を付けていることに高揚している私がいた。
それから数週間、私は芭蕉の前を通りかかるたびに写真を撮り、成長を記録している。
「追熟させたら甘くなると書いてあったし…」
「土地の持ち主を探して実を採らせて欲しいと頼んでみようか…」
大きくなっていく芭蕉の実を前に、気持ちは膨らんでいくばかり。
次回このブログが回ってきた時に芭蕉の実の続報が書けるといいなと思いつつ、今回はこの辺りで。
(山の子)