定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。
今思い出しても、ちょっと怖くなるのですが…。
数年前、閑静な住宅街を歩いていた時のこと。
前方の低い石垣の上で、じっとしているカラスを見つけました。
そのカラスは、私から見て左方向に正面を向き、
微動だにせず、まるで置物のように、ただ、そこにいました。
全体が真っ黒で、大きなくちばしで、高さは50センチほどもあったでしょうか。
「こんなに大きなカラスを近くで見るのは初めて」と、
少しワクワクしながら歩調を緩めて近づいた時、
横眼がこちらを見ていることに気づきました。
そして、私の動きに合わせて、その横眼がほんのちょっとだけ動いたのです。
「えっ…」わたしはそれ以上近づくことができませんでした。
何気ない風を装いながら、カラスから離れていきました。
一羽のカラスですが、何故か、とても怖かったのです。
カラスは、空を飛んでいる姿の方がいいな。
「からすと いっしょに かえりましょ」
童謡「夕焼け小焼け」の世界がとても優しく感じられます。
(リーブス)