定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。
現代、物事の価値感が目まぐるしく変わりゆくことを感じています。
特に情報技術の発展によって、あらゆる情報が素早く処理されるようになり、
音楽ではイントロも間奏もいらない。動画もまとめや高速再生。
次から次に情報が処理されていく中、生まれ育った若い世代はすでに思考が我々とは違っていることでしょう。
急激な少子化、高齢化、人口減少フェーズの日本はこれまでにない展開を迎えていきます。
過去の成功例は絶対ではなく、常に新しい方法を考えていく必要があります。
危機的な状況ほど、年長者はつい自分の経験をもとに考えがちになります。
良かれと思って、自分の経験則で頑なに考えがちになります。
特に現代の若い人たちは、自分たちの時代とはまったく違う思考パターンを持っていて、
ベテランの人たちにとっては、異質に感じることでしょう。
若い人たちは学校で自分を主張を言葉で表現する手法を勉強しています。
なので口が立ので、時に偉そうに見え遮ってしまうこともあるようです。
しかし、本当は口にしなかっただけで
自分達も若いころ、先輩に言えなかっただけで、「これはおかしい」という感情を持っていたはず。
遮るのは自分は言えなかったのにという理由も含まれているのかもしれません。
一方で、若い人は怒られることに慣れていません。
これは若い人は想像できないでしょうが、過去を知る人から見れば相当に違います。
それが良いことか、悪いことなのかは分かりませんが、
少なくともそのためか、是正されないまま子供っぽい思考・行動を大人になっても持っていて、
とても自己中な考えを持っていることがあります。
そんなときふと、学生のころ先生に言われた言葉を思い出します。
「本を読むと良い。特に過去の人間の愚かさやすばらしさを描き、できれば史実が良い。
現在と言っていることが同じならば、それは時代で揺るがない真実だ。それを注視しなさい」
なぜか、今もはっきりと覚えています。
本を読むと良くある展開。
年長者が若者を遮り、時代の流れについていけず国が滅んでいく。
若者を登用するも、昔の人が築き上げた人を大切にする心を非として蔑ろにする。
人々に閉塞感が生まれ、やがて争い合う。
時代変われど、同じ流れになってやしないかと感じてしまいます。
しかし、より良い未来に向かう展開もあり、
国が本当の困難に直面したとき、
年長者は頑なな思考をやめ、若者は年長者か築いた人としての心の大切さに気が付き、
世代を超えて取り組んでいく。そして次代に繋がるという展開。
これからの未来、世代間でぶつかり合うのではなく、
共に尊重していければ・・・と思います。
(つ)