スタッフのひとりごと

定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。

Diary

2024-09-30 「普通」の考察

「普通だったらこうするだろう」
職場でも家庭でもよく交わされる会話である。
常識から考えてこの言動や思考に至るのが当然だ、と大部分の人が同意することが前提の表現だ。

便利な言葉なので、自ら発することもあれば、相手から同調を求められ、「そうそう」と答える場面も少なくない。
しかし、100%共感しているかというと、いくらかは相手に無理に合わせている部分も正直言ってある。
そもそも「普通」の定義自体曖昧だし、明らかにみんなの常識から外れていなければ、その場で最初に発言した人の「普通」がその後の標準となる場面もありそうだ。
自分の「普通」に絶対的自信を持っている人なんて、そんなに多いわけじゃないだろうから余計にそうだ。
世の中には誰が見ても普通だと納得するエリアと、普通じゃないと認めるエリアがある。
これらの中間にはどちらとも言えないグレーのエリアがあって、その部分を確固たる自信まではないが、他人との距離を縮める共感の道具として使う傾向があるのではないか。
現に
「普通って何ですか?」
と問われて明快な解答ができる人はどれだけいるだろう。

最近
「普通、それは違うだろう」
と思ったものの、ひょっとして自分だけが外れた考え方をしているのではないかと心配になる場面があったので、「普通」を普通に使いすぎていたことを改めたいと思ったのだった。
「普通」でひとくくりにまとめようとせず、多様な考えの可能性を尊重したいものだ

(蝮)

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