定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。
皆さんは、フューチャー・デザインという考え方を知っているでしょうか?
すでに知っている方からは今更かもしれませんが、私は恥ずかしながら先日参加した会で初めて知りました。
フューチャー・デザインとは、様々な課題に対し、現役世代だけでなく、その課題の影響が及ぶ将来世代の立場も踏まえて議論しようという取組みのことで、人々が将来可能性を発揮できる社会の仕組みのデザインとその実践のことを指すようです。
なんだか難しいですが、現代の人が今の課題だけに対してすぐに対処するための意思決定をしてしまうと、もしかすると長い目で見たらそれは将来の世代にマイナスの影響を与えてしまうかもしれないので、将来世代の視点で将来世代の利益も考えた意思決定を目指そうということだと私なりに解釈しました。
このアイデアは、アメリカの先住民族が7世代先を見据えて意思決定をしていたということにヒントを得て始まったそうで、今では自治体の総合計画策定のプロセスで取り入れたり、政府の審議会の提言でも盛り込まれているようです。
こういう考え方もあるのだなぁ程度で過ごしていたのですが、数日後、趣味のもので以前からずっと気になっていた欲しいものがあり、これまでだったらすぐに購入していたところだったと思うのですが、フューチャー・デザインの考えを知ったおかげか、買ってもたぶんすぐに別のものが欲しくなり結局使わなく姿がぼんやり浮かんできて購入を踏みとどまりました。
考え方を教えてもらった会では自治体などの取り組みとして事例紹介されていたので、どこか他人事のように感じていましたが、自分の生活に当てはめて実践でき、将来的に1つのムダ遣いになったであろうマイナス影響を回避できました。
世の中ではすでに実践できている方の方が多いのかもしれませんが、何か意思決定されるときに数時間先でもいいので将来の姿を考えてみると、違う自分が見つかり、今までとは違う新しい意思決定ができるようになるかもしれません。
興味のある方はぜひお試しください。
(D65)