定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。
私の好きなTV番組の一つに終電を逃した人の家についていき、その人の人生についてインタビューするという主旨のものがあります。その番組を観ていると世の中にはほんとにさまざまな人生模様があるんだということを痛感します。
先日放送された回を観て、ふと感じたことを一つ。
その回では50代くらいの男性の家についていきインタビューしていたのですが、その男性は奥さんを癌でなくし一人暮らしをしていました。結婚して間もなく奥さんの病気が発覚したそうで20年くらいの闘病生活の末、数年前に先立たれたとのことでした。闘病中でも奥さんといろんなところに出かけていった思い出を涙しながらも楽しそうに話し、奥さんとの結婚生活は幸せなことばかりだった、そして奥さんは本当に完璧な女性であり大好きだったと話す姿がとても印象的でした。
その姿を観て私は、男性にとって奥さんと過ごす日々が“限りあるもの”だと、早い段階から意識していたことがきっと二人の生活を輝きあるものにしたのではないかと感じました。
世の中に永遠などないとよく言いますが、わかっているようでなかなか意識できないものです。今の生活、今いる人、今あるモノが当たり前のように感じ、その大切さに目を向ける前に不平不満を感じてしまうことが私自身よくあります。
送別のシーズン。もうこの人とはお別れだと思うと一気に切なくなったり、その人の存在の大切さに改めて気づかされる、という経験は誰しも少なからずあるのではないでしょうか。
きっと同じ生活をするにしても終わりがあるということを意識するとしないとでは感じ方や行動がまったく変わると思います。
自分の人生をより豊かにするために終わりを意識することを大事にしようと感じた出来事でした。
(basa)
知り合いから教えてもらった、とある染物屋さんを訪ねたときのこと。
創業から100年以上、お店の雰囲気もそれを醸し出していて、入っただけでワクワク。
商品を見せてもらうと、素敵な風合いと商品の多様さにさらにワクワクした。
伝統を生かしつつも、今の時代にあわせた取り入れ方の提案がされていたのも印象的だった。
商品を迷いながら見ていたら、「よかったら作業場を見ていかれますか」の一言。
突然訪れたのにも関わらず奥の作業場へと案内いただき、ご主人が親切丁寧に行程などを教えてくれた。内容は書ききれないので割愛させていただくが、とても興味深かったのは言うまでもなく、説明を受けた後に再び見た商品はより愛おしく感じられた。
最近では染物屋自体が減っており、全国から染色の発注があるそうだが、染物に限らず、貴重な「職人」といわれる方々が減ってきている。
職人技を受け継いでいくことも大変なものがあると思うが、このような職人さんがいるからこそ、技が受け継がれ、素敵な工芸品などが出来上がるのだということ、私たちは知って意識して伝えていかなくてはと感じた1日だった。
何より、突然の訪問者にここまで対応してくださったこと、本当にありがたかった。島根ってこういうところがいいよなぁと感じた出来事でもあった。
今度は染物体験に行こうと思う。
(さん)
東日本大震災から丸9年が経ちました。
映像越しですが、速報で映し出される被災地の光景は、今でも鮮明に覚えていますし、
「日常」は決して当たり前ではないのだと、思い知らされました。
当時、私はUターンIターンの担当をしていました。
島根県にも被災された方の相談窓口が設置され、私も何組か対応させていただきましたが、
被災地から動くのか動かないのか、動くべきかどうか等、色々な葛藤や悩みの中で、
みなさんが過ごしておられる様子が心苦しいほどに伝わってきました。
被災された方もそうでない方も、今でも、多くの方々が様々な想いを抱えながら、生活しておられます。
今年は、新型コロナウイルスの影響で、追悼式などが縮小・中止になっていると聞きますが、
遠い島根の地からでも、想いを寄せて一日を過ごしたいと思います。
(京)
密かな楽しみがある。
それは、島根県の「温泉手帖」という温泉ガイド冊子のマップにしるしをつけることである。
温泉に行っては、しるしをつけて、自分ひとりだけの世界で、完成を目指している。
島根県は温泉大国である。
Iターンの私は、週末、県内の温泉を巡ることがひとつの楽しみになっている。
ズバリ言うと、島根には「美肌県」の看板に恥じないような、「秘湯」がある。
詳しくはこのサイトを見て欲しい。
▼しまね観光ナビ(温泉一覧)
https://www.kankou-shimane.com/ja/spa/list
「しるし」がすべてついたら、しっとり美肌になることも間違いないだろう。
私の島根湯めぐりの旅はつづく・・・
(ひつじ)
「話していると元気がでる」存在でありたいと私は常日頃想っています。
ただ、相手の元気が出るには、まずは自分が元気でないといけないとも想っています。
先日、とある研修に参加させていただき、その中で一番心に残ったことは、
「仕事では、感性は使っても、感情は使うな」
というメッセージでした。
感情は大事なものなので、私的なことに使ってください。とのことでした。
私、仕事で感情、使い過ぎていたのかな…
相手が悲しんでいたら、私も悲しくなるし、
相手が怒っていれば、私も腹ただしく思うし、
だからこそ、
相手が楽しそうだったら、私も楽しくなるし、
相手が喜んでいたら、私も喜びたいし
まさに相手の喜怒哀楽とともに仕事をしてきたなと、ふと思いました。
何年か前に、サイトに掲載する財団のキャッチコピーを考えてみていた時に、100個くらい思いつくものを書き上げていた表を作っていたのですが、ひょんなことで先日久しぶりに見て、そのメッセージ性が熱すぎて吹き出しちゃいましたが(いつか、皆さんにも見てもらいたいネタ帳の一つです笑)、奇しくも、その中に「感情」にまつわるものもいくつかありました。
「感情のない仕事はしない」
「人は感情で動く、だから感動する」
ピュアに、そうありたいと思う自分の心。
感情の使い過ぎは、時には自分の元気を消耗するのも、実感しているこの頃。
「感情」を私の理想とする形にコントロールできることを目指します!
(竹矢っ子)