定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。
継ぐもんか 気づいてなかった 若い頃 今は憧れ 親父の背中
これは平成27年に第1回“農業・農村はかっこいい”和歌募集に応募した和歌です。
私が中学生の頃、突然、親父が漁師になると言い出しました。
無口で厳格な親父。家族誰もが反対どころか、意見することさえできませんでした。
思春期の私にとって親父の決断はたいへん衝撃的なものでした。
我が家の将来を案じると同時に、親父が漁師だなんて恥ずかしくて友達に言えませんでした。
正直、カッコ悪いと思いました。
私は35歳の時に島根へUターンし、ふるさと島根定住財団に入りました。
これまでに県内各地で活躍されるNPO法人や地域づくり団体の皆さん、農家さんや移住者の方々と出会うことができました。
どなたも元気で、キラキラしていて、逞しい。
過疎化が進んで疲弊した田舎のイメージとは程遠く、悲壮感は全くありません!
暮らしの中に知恵があり、仕事の中に技術がある。いずれも一朝一夕で身に着けられるものではなく、世代を超えて継承されてきたものばかりです。
しかし、担い手不足は深刻で、これらの知恵や技術を次世代へどう受け継ぐのか、さらなる対策が急がれています。
そして、それは我が家でも同様です。
昨年、親父が倒れました。初めての入院でした。
このことがきっかけとなり、いよいよ世代交代の時を迎えることとなりました。
Uターンして11年半になりますが、手伝いらしい手伝いはほとんどできていません。
それでも休みの合間を縫って手伝いをするのですが、無口な上に口下手な親父は決して丁寧には教えてくれません。まさに親父の背中をみて学ぶしかない!
そんな親父の背中がいつしかカッコいいと思うようになりました。
これまでに出会った方々同様に、田舎で生きる逞しさを感じます。
自分にはその技術も経験もありませんが、親父が元気なうちに直接学べることはありがたいことだと思います。そして、このことが一番の恩返しになるんじゃないかと思っています。親父は決して口にはしませんが。
フランスの哲学者ナタリー・サルトゥー=ラジュは著書「借りの哲学」でこう言っています。
自分の世代だけで、すべてを零からつくりあげることはできないので、あとの世代は前の世代の残したものを利用するしかない。
それがつまり《借り》になるのである。
だが、その《借り》を直接、前の世代に返すことはできないので、前の世代が残してくれたものに新しいものを付け加えて、後の世代に引き渡すことになる。
それが《借り》を返すということだ。
したがって、この《借り》は世代と世代をつなぐ絆にもなる。
これまでの「借り」に感謝し、世代を超えて「恩返し」をすること。
それが私たちの使命なのかもしれません。
悩みに悩んで出した今回の決断。今思えば7年前にこの和歌を詠んだ時すでに自分でも気づかないうちに覚悟をしていたのかもしれません。
当財団でお世話になって11年半。とてもやりがいのある仕事でした。この仕事に関われたことを誇りに思います。
これからは違う立場にはなりますが、島根を少しでも元気にできるように精進したいと思います。
これまで、本当にありがとうございました。
(スマイル (*^-^*)/)
週末に実家の畑で野菜の植え付けを手伝うことになり、種や苗を植栽する前に、土を掘りおこす作業を担当しました。
耕運機の使い方を一から父に習い、重いハンドルを握って、畑の中をくねりながら、西へ東へ、北へ南へ。限られた時間の中、できるだけスピーディ-に耕運機を動かそうと頑張っていると、その様子を見た父から、「もっと、ゆっくり」と声が飛んできました。
耕運機を早く移動してしまうと、下の土を深く掘りおこすことができず、野菜の種や苗が喜んでくれる土の状態にならない。ゆっくり、じっくり、土を耕すことが、良い野菜を育てるために大切なんだということを、父は言いたいようでした。
掘りおこされた土を見ていると、日々の暮らしの中にある仕事や人間関係についても、同様なことが言えるのかもしれない、と感じました。
効率だけを考えれば、“より早く”が求められますが、しっかりその地に根を下ろそうとすると、あえて、ゆっくり、じっくり時間をかけて、深く足元を掘りおこしていく作業が、必要なのかもしれません。
この春。様々な変化を迎える中にあり、正直不安もありますが、耕運機の操作でできた左手指のまめを思い出し、あせらず、たゆまず、一歩ずつ、進んでいければと、思います。
(でんでんむし)
3月は、さむ~い冬が明け、気候的にあたたかさを感じる季節です。
気候の問題だけではなく、皆さんは最近心があたたかくなることはありましたか?
最近、私の心があたたかくなったエピソードを少しだけご紹介します。
【仕事編】
先日開催したオンラインイベントにて、イベント途中に参加者の方からの心無いコメントがチャットに書き込まれた際に、主催者側が急いでフォローの書き込みをしたのですが、その直後に参加者同士の励ましの声掛けなどをしていただきました。とても「あたたかさ」を感じました。
とかく、オンラインイベントは顔が見えにくく、人のあたたかさが伝わりにくいものですが、チャットという機能を使って、人を嫌な気持ちにさせることもできれば、人にあたたかさを伝えることもできることを実感しました。人の気持ちに寄り添いながら、参加していただいた参加者の方に、心から感謝でした!
【プライベート編】
結婚以来、実家を出て17年くらいになりますが、実家が割と近所(家から10分)なので子どもを連れて隔週に1回は顔を出しています。
そんな実家に行くと、まず母親が「コーヒー飲む?」と言って私が返事をする前から珈琲を入れ始め、帰る間際には必ず「無理すーじゃないで~(無理しないようにね)」と言います。
年をとるにつれ、この他愛もないルーティンが、とんでもなく「あたたかく」感じます。
日々の仕事や何気ない暮らしの中で、「あたたかさ」をいくつ感じとれるかが、
豊かな日々につながるんだろうなと思います。
3月のあたたかな陽を感じた時に、少し想いを馳せてみたいと思います。
(竹矢っ子)
※東京駐在スタッフより
星の世界-世界編-特別ロングバージョン(12:00~12:40)
ニュージーランド・ハワイ・ウユニ塩湖…世界の星空
南半球の星空・天の川
二つの多目的ドームシアターでは、寝転んで床から天頂にかけて心地よいサウンドとともに美しい星空を楽しめます。
日常生活を忘れ癒しの空間を体感してきました。
日頃の疲れが取れますよ。
是非機会があったら行って見てください。
平日シニア割で400円もお得でした!!
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(まーたん)
ここ数日で気温がぐっと上がり、春めいてきましたね。
そこで先週末、冬服から春服への衣替えと、ずっと気になっていた洋服の整理をしました。
「いつかまた流行る時が来るかも」「結構高かったし、処分するのはもったいない」
と、気づけば何年も(10年以上のものも!)袖を通していない洋服だらけ。
狭いクローゼットを占拠する、まさに『タンスの肥やし』状態でした。
一大ブームとなった「ときめくか、ときめかないか」メソッドに従い、順調に仕分けを進めていきます。
ふと手が止まったのは、存在を忘れていた洋服にも思い出があるから。
・友人の結婚式が続いた時に購入した、ドレス。
・就職活動のために購入した、スーツ。
・ワンシーズンのために購入した、スノボウェア(その年以降、行っていない)。
・南国への旅行のために購入した、リゾート風ワンピース。
正直なところ、どれも流行遅れで最初は「ときめかない」ゾーンに置いたのですが、
捨てるに忍びなく、結局はそっと「ときめく」ゾーンに移したのでした。
そんな繰り返しでしたが、それでも以前よりは断捨離をすることが出来ました。
すっきりとした気持ちで春が迎えられそうです。
(R)